森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

カンガレイ

2011年09月05日 | 自然観察日記
湿地に生息する大型のカヤツリグサ(ホタルイ属)の仲間。大きな株になって水中に点在する光景はいかにも豊かな湿地であることを印象付けます。サンカクイとの違いは花穂に柄があるかないかで見分けます。地味な存在でもトンボの止まり場所なんかで大切なんです。もちろん水質浄化などのはたらきもあると思います。

カンガレイ 花

2011年09月05日 | 自然観察日記
花をアップで撮りました。いくつかの花が集まって楕円形の花穂を形成しています。先端の白いひげ状のものは雌しべ、基部には雄しべの葯が見えています。つまり、花穂の先のほうが♀、基部が♂です。カヤツリグサのスゲなどはこの逆で先端が雄花(♂)で基部が雌花(♀)になっています。