森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

イノシシの痕跡 1

2011年09月24日 | 自然観察日記
心配なことがありました。木道脇に動物の足跡らしきもの。そしてその直ぐ近くの湿原は生えていた植物が削りとられたような感じで植物の生えていない場所が点在しています。ここを管理する人の話では昨年まではこんなに無かったといいます。結論はイノシシの仕業ということになりました。
県内でイノシシが話題になることが多くなりました。少なくとも10年前は新潟県にはイノシシは生息していないとされていたはずですが、いつしかこの小松原にも姿を見せるようになってきたようです。

イノシシの痕跡 2

2011年09月24日 | 自然観察日記
少し離れていてよく分からないかもしれませんが、いわゆる「ぬた場」と思われる場所です。体を横たえて泥をこすりつけるような行動をしなければこういう荒れ方をしないと考えられます。

イノシシの痕跡 3

2011年09月24日 | 自然観察日記
昨年まではなかったという凹みです。イノシシが植物を剥ぎ取ろうとした跡か草を食べた跡でしょうか。
ごく最近尾瀬に行かれた方も同行されていて、ここではニホンジカが湿原の植物を食い荒らし無残な姿をしていたという話をされました。大江原のニッコウキスゲもワタスゲもまもなく消滅する可能性があります。見慣れないアオサギの大コローにを目撃されてその変容に唖然としたと話されました。私は5年ほど尾瀬には行っていないのでその後はどうなっているか目で確かめてはいませんが、想像したばかりでも恐ろしい光景が浮かびます。それに類してこの小松原も今までに無い新たな難題が持ち上がってきているようです。