森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ウラジロヨウラクの「冬芽」

2011年12月11日 | 自然観察日記
先日、里山フィールドミュージアムを歩いて気づいたことです。ウラジロヨウラクの芽が緑色をしています。アオキなど常緑植物でこの季節の芽が緑色のものがあることは知っていますが、一般的には落葉樹の冬芽は普通褐色系です。でも、ウラジロヨウラクは瑞瑞しい緑色でなのです。このエリアだけちょっと異質な雰囲気がします。この株が持つ芽の数はざっと50個、みんなこんな色具合です。まさに雪の下になろうかという季節、大丈夫なのでしょうか。最も中の新葉は外側のりん片(芽鱗:がりん)によって何重にも保護されていて安全です。ただ、りん片が緑色をしているという現象です。緑色をしているというのは光合成を行っている証拠。寒い季節も有効な栄養作りに精を出しているということでしょうか。