森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

冬景色の中のムラサキシキブ

2011年12月15日 | 自然観察日記
初雪にムラサキシキブが映えていました。もうすっかり庭を飾る花木になっていますから里山にあってもそんなに愛でられない存在になった気がしますが、でもやっぱり綺麗なものは綺麗です。特に人の気配が無くなった里山で見る紫色は神秘的でもあります。特にこの日は初雪をかぶった翌日のもので背景にブナの紅葉もあって素敵な一瞬でした。
ムラサキシキブの実は遅くまで残っています。周りには多くの小鳥の姿も見られますがせっせと食べられている様子はありません。一粒口に含んでみるとかすかに甘みもあり嫌われるような実ではなさそうですが、ほとんどの実はやがて黒くなって落ちていきます。