森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

リュウノウギク ①

2011年12月17日 | 自然観察日記
見慣れない野菊が露頭に向かう散策路の岩場に生育していました。リュウノウギクです。新潟県で見たのはこれが初めてで、かつて静岡伊豆の海岸線で見かけた以来でとても懐かしい気分です。太平洋側ではそれほ珍しいものでもないでしょうが、新潟ではかなり珍しいものです。日本海側の分布は糸魚川あたりから南になります。葉をつぶすと独特の香りがするので花がなくともそれとわかります。

リュウノウギク ② 花

2011年12月17日 | 自然観察日記
少し離れた岩場に花をつけた株がありました。栽培キクの原種の一つとも考えられている野菊です。清楚ですね。遅い残り花がある当たりが糸魚川という地が県内にあっては特異な場所だという証拠なのでしょうか。フォッサマグナという存在とこれに関連した植生の不思議・・・、興味は尽きることがありません。