「いちろべえごろし」といわれる物騒な種でかなりの毒性があるようです。そういえば以前はよく見かけたような気がしますが久しぶりに出合った気分です。ましてや花がある個体はかなりご無沙汰でした。減ってきたような話もあるようですが、果たしてどうでしょうか。赤道に沿って分布しているという話もあり、世界的に見られる種です。猛毒で恐竜を滅ぼした植物ではないかと推測する向きもあるようです。どういうつながりがあるのか疑問をもたれることでしょうが、恐竜が絶滅した頃にはまだこの種は出現していないのではないかというのでこの考えはいまのところ没ですね。
花弁は退化していてありません。これは雌花で赤く見えるのはめしべの色です。受粉後このままの形で熟して緑色がやがて赤くなり最後には黒くなっていきます。果実は噛むと甘いのだそうですが、猛毒ですから試すことは止めましょう。私はいろいろなものを口にして味を確かめる癖がありますが、このドクウツギはパスします。