森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

クモの子を散らす

2012年07月13日 | 自然観察日記
たきがしらの園路を散策中に葉についたオレンジの塊が目に入りました。何かなと手にしてみました。するとこのオレンジの物体が分かれ一斉に四方八方に移動します。種は分かりませんがクモの子供が集まっていたのですね。これを手にしたものですから、手の中でクモの子がまさに「クモの子を散らす」状態で動き回ったという次第です。
葉に集まって過ごしていたほうが安全なのでしょうか?およそ2cmはあろうかという塊でオレンジ色の球体でしたね。付近にはトシアシヨウマナなどの葉柄がちょうどこの色のようなカビと思われる病気にかかっていて脹らんだ状態で存在しています。このカビの色に似せた状態と何か関係があるのでしょうか?鳥などの天敵から身を守る仕掛けであることは間違いないでしょう。