魚つき林に海岸に沿って道ができており、途中の社まで続いています。この林を覆う樹はタブノキとヤブツバキ。他に僅かにタニウツギなどの灌木が混ざってはいるものの、ほぼ2種で占められていました(詳しい調査をしたわけではありませんし、森の内部に入ってもいませんから他に重要なものが存在している可能性もあります)。いずれも大木で、特にタブノキは大木で圧倒されます。県内ではこれほどのボリュームのある所は他にないのではないかと思います。タブノキの群落が県北の村上に存在するということが驚きなのです。
足場の悪いところでタブノキの実を見つけて、やっとの思いでカメラに収めました。1cmほどの実は小さなミカンの実のようにツヤツヤしています。もう花の季節ではありませんから花を見ることは出来ませんでした。しかし、生えている樹はどれもが巨木でしかも素直な樹形をしているものはなく、風雪に耐えてきた重々しい姿ですから、この林の中にいるだけで異次元の世界に入ってきた気分にさせられます。
緑一色の深い森の中で、僅かな色彩がありました。タブノキの新芽です。根元から小さな小枝を出していたのです。この枝が大きく成長するとも思えませんが、うす暗い空間に展葉しています。
春、この森が一斉に新葉を伸ばす頃はこんな色の光景が見られるのですね。すばらしい景観になるような気がします。その頃に再び訪れてみようと思います。
春、この森が一斉に新葉を伸ばす頃はこんな色の光景が見られるのですね。すばらしい景観になるような気がします。その頃に再び訪れてみようと思います。