森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

マツバウンラン

2012年07月28日 | 自然観察日記
里山フィールドミュージアムに新たな帰化植物が次々に見つかっていています。工事による芝張りが最大の原因で芝に入り込んでいる種子が発芽してくるのです。どこで作られた芝かによって移入する種も違いがあるようです。最近気付いたのがマツバウンランで何十株も発芽していました。かなり広範囲にでてきましたから、取り除くのは至難の雰囲気です。可愛い花はいいのですが、ここの生態系に影響がないことを祈りたいですね。はびこっている場所の話では足の踏み場もないほどの密生ぶりになっているのだそうです。

アキグミ

2012年07月28日 | 自然観察日記
この季節素材が沢山あって投稿するころにはタイミングがズレてしまっていることがままあります。タイミングを意識してはいるものの特にこだわるりゆうもありませんから、マイペースで日々書いています。
グミです、アキグミ。整った十字形をした花が目に付いてカメラを向けました。結構見慣れてはいるものの、一つ一つを丁寧に見ることは少ないでしょう。この花には花弁はありません。がく筒の先端が4裂していて花弁のようにみえるのです。雄しべは4。この花に止まる小さな甲虫(種名はわかりません)が花粉の媒介をする一役をかっているのでしょうか。しかし、おびただしい花数をつけておびただしい実をつける種ですから、全てを昆虫でまかなうことは出来ないのではないかと思います。自花受粉をする仕組みを持っているような気がします。