地味なランです。大きさ15cm程度で2枚の葉の間から花茎を伸ばして数個の黄緑色の花を咲かせます。陽の当たらない林の中に見られますが、近くに覆いかぶさるような草本がないような場所で見かける気がします。光量の関係なのでしょうか、適度に開放されていないと生育には向かないようですね。多い種ではないのですが、大体同じところにかたまって生えていますから、一つ見つけると付近を捜せば何個体かは見つけることが出来るものです。
クモキリソウは花の形がユニークです。細かな説明はしませんが、ラン科植物の花としての造詣の巧みさを垣間見ることが出来ますね。この姿が「蜘蛛」に似ていることが名前の由来だとする意見がありますが、真偽のほどは定かではありません。