これも亜高山の代表的な野草で今がちょうど花盛りになりました。マイズルソウと共に、この花が見られる位置から私は「亜高山帯になった」と思うようにしています。私にとっては低山隊は生活の場、亜高山帯から上部は夏場しか来れない花園というような感覚で一種別世界のイメージが出来上がっています。
ゴゼンタチバナはミズキ科の草本です。ミズキといえばヤマボウシやアメリカハナミズキなどを思い出しますが、花をよく見るとなるほどと思いますね。花弁に見える白い部分は実はほうで花弁ではなく、ほうに包まれた内部には小さな花がいくつか並んでいます。拡大してみて初めて気づく花の構造です。