森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

イワウチワ 夏の頃

2013年07月26日 | 自然観察日記
越後は春早く残雪がある山に登るとその道筋にイワウチワの花が沢山咲いていて花の国を実感させてくれますね。地を這う割には大きな花でさらに優しい色具合で魅了します。越後の名花の一つだと思います。そんな花も夏は目立ちません。周りの緑と溶け合って気をつけて見ていないと見逃してしまいます。しかし、彼らにとってはこの季節も大切な時間で粛々と次の世代へ引き継ぐ準備をしています。

イワウチワ 若い実

2013年07月26日 | 自然観察日記
イワウチワの花の跡には実が多くついています。なかなか大きな実に感じますから、種子は小さいため果実の中には非常に多くの種子があるはずです。イワウチワは普通大きな群落になっていますが、おそらく栄養繁殖で増えた株が大きな群落をつくっていると考えていますが、それを考えると、この果実が生産する種子の量はかなりアンバランスな感じがします。それも、花をつけたところの多くに果実がある訳ですから・・・。