森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ミズチドリ

2013年07月25日 | 自然観察日記
とある湿原を訪れました。カキツバタが名残の花をつけている中で、ひときわ目立っていたのがミズチドリです。こんなに立派なミズチドリに出会ったことはなく一瞬目を疑ってしまいました。この系統のランはみんな小さな個体ですが、1mには及ばないまでも草丈はおよそ80㎝はあろうかという大きなものです。
花をあげている個体が4株。探せばまだ小さな株がいくつかあるようなところでした。湿地としてはそれほど大きなところではありませんが一見して良好な状態にあるように見えます。

ミズチドリ 花

2013年07月25日 | 自然観察日記
花の大きさは1㎝ほどの小さいといえば小さいのですが、その花がびっしりと50以上は並んでいます。花穂の大きさは40㎝はありました。栄養がいい湿地に生育するミズチドリは大きくなるそうですが、この湿地はそれに当てはまるのでしょうね。花の色がまさに純白で引き込まれてしまいそうです。キソチドリやトンボソウに近い種と考えていますが全体に地味なランなのにミズチドリの存在感には圧倒されます。素敵な時間を独り占めしました。