アサヒランは極端に多いということはありませんが、かなりの個体数を見ることができます。湿原の中を歩くわけにはいきませんから多くかたまって生育している場所があるかもしれませんが、木道から見える範囲ではせいぜい10数個の花が見られる群落が点在している感じでした。しかし、アサヒランをこれほど多くを確認したのは何度も訪れていながら初めてでこの湿原の豊かさに感動です。
比較的地味な湿原の花の中では赤紫色の花は場違いの感じさえします。どの花も横を向いて半開き。咲いているのかいないのか近づいて見ないとよくわかりませんね。特に大きな花ではありませんからこれくらいの強烈な色彩を持っていないとアピールできないのかもしれません。下ノ代の湿原より中、上ノ代の湿原の方が多くの個体数を確認できます。湿原の大きさにもよるかもしれませんが、むしろ高度の差が個体数の差になっているのかなといった感想です。