花見山には様々な園芸種が植栽されています。サクラ類についても同様で詳しくは分かりませんがいくつかの名前が付けられています。品種名なのか、ある出店のおじさんが教えてくれた名前はむしろ単木につけられた愛称のような気さえするものです。自生種を対象にしている私にとって園芸種につけられた名前についてはあまり興味がありません。そんな中、サクラの古木で低い位置にも花がある個体に出くわして花を観察できました。花柄があり花が散房状に付いていますからヤマザクラの系統と分かります。さらに、花軸には毛がありますからケヤマザクラつまりカスミザクラということになります。しかし、花の季節が少し早すぎます。一般にいわれることはソメイヨシノから10日ほど遅れて咲き花は白とされます。もともとの自生する個体かどうか疑問ですし、交配によって生じた個体なのかもしれませんが花周辺の形質はカスミザクラですね。
カンヒザクラも多数植栽されています。この種は沖縄当たりの暖かい地方の種であまり改良されてはいない自生種に近いようです(といっても自生種を見た訳ではありませんが・・・)。色が濃いため、淡いサクラの花の海の中にあって遠目でも一際存在感があります。