森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

カジカエデ 芽生え

2014年05月16日 | 自然観察日記
先月、群馬の赤城に車を走らせました。山麓は春が進んでいて桜もとうに終わっても頂部にはまだ残雪があって芽吹きさえ始まったばかりという季節でした。そんな中でも木々の様子が面白くところどころ車を止めては観察してきました。しばらくそんないくつかを取り上げてみたいと思います。
カジカエデです。別名オニモミジ、新潟には自生していない種ですからめにしたときはカエデの仲間くらいの絞り込みで、帰ってからいろいろな文献で特定しました。意外に冬芽の資料がない種で、持ち帰った枝を開花させて特定した次第です。大木が点々とあって太平洋側には普通に自生している種のようです。
「カジ」はカジノキ(クワ科)の葉に似ていることから来ているとのことで、花の季節に特に雄株がいっせいに咲くと樹全体が赤く見えることから「火事」カエデかなと思っています。