森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

イヌガヤ

2014年05月08日 | 自然観察日記
自生個体なのか植栽しているのかはっきりとしなかったのですが、どちらかというと植栽してあったようです。しかし、自生個体もあって良い地域だとは思います。越後には多雪地域に適応したハイイヌガヤという種が見られますが、ここ福島の花見山ではイヌガヤという常緑の低木。両種の比較にはちょうどいい観察の場になりました。雌雄異株のイヌガヤ科に属す裸子植物です。葉が柔らかく握っても痛くはありません。

ハイイヌガヤ 雄株

2014年05月08日 | 自然観察日記
福島で見たイヌガヤを見た後たまたま地元のハイイヌガヤを目にしました。雄株でしたがやはりびっしりと雄花(つぼみ)が付いていました。茎が斜上し這っている樹形ですからハイイヌガヤとわかりますが、それ以外葉や花などではイヌガヤとは区別できません。写してきた写真を実ながらあれこれ考えましたが、光沢の強さ以外は差異に気づきません。別名が付いていても大きな差異でなく、同一種と考えても大きな問題はない気がします。