森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

新種? シロバナキツリフネ

2014年11月12日 | 自然観察日記
キツリフネです。いろいろな種で有色の花を咲かせるのが普通であってもまれに白花種が生じるものです。このキツリフネも黄色い色素がほとんどない個体の様で、いわば「白花キツリフネ」というところ。そして花の大きさが普段見慣れているキツリフネに比べ一回り大きいのが気にかかりました。もっとも、この近辺には普通種のキツリフネも多数自生しているのですが、そのキツリフネも大きな花。里山で見るキツリフネとは多少系統が異なるようです。

シロバナキツリフネとキツリフネ

2014年11月12日 | 自然観察日記
二つの個体を入れてカメラに収めることができました。シロバナといっても純白ではなく薄く色づいています。そうするとむしろ「ウスキツリフネ」などと名付けたほうがいいのかもしれませんね。公園にはキバナアキギリの白化種が自生していて「シロバナキバナアキギリ」などと言っていますが、色の名前がついた種というのはこういう時に不便だなぁとしみじみ感じています。とはいえ、珍しい存在であることにはかわりはなく、せっかく自然に生じた個体ですから残してやることも大切なことではないかと考えています。