また一種里山フィールドミュージアムエリアで新しい種が確認されました。今まで図説などでしか見てはいない種でしたから、問われた時はもちろん「?」。でもどこかで見たような・・・。新しく工事を行っている文化ゾーンに通ずる道路わきでもあり、最近手を入れた場所ですから外部から種子が運ばれたものであろうという予想を立てています。コシオガマという種で、帰化種ではなく在来種です。ゴマノハグサの仲間(最近はハマウツボ科として細分化されているようです)でこのグループは一般に半寄生性を示す種として扱われますから、その経緯やうまく適応している生態が興味深いところです。単独の個体というのではなくかなりの個体数がありますから簡単に消えるふうでもありませんから、今後の継続的な観察を行っていきたいと思っています。
花はかわいい花です。この種のグループにナンバンギセルもあるそうで、これも寄生植物(ナンバンギセルは残念ながらいまだ観察したことがないのですが公園内にもあることになっています)。日当たりのよい場所を好むようで雑草的な面も持ち合わせているのでしょう。人の活動にうまく適応して種子散布をしている感じがします。県内でも点々と採集されている記録があります。