雑木林を構成する高木の一つがモミでした。径が50cmくらいですから数十年は経ている個体だと思われます。民有地でよく見られる境木として植栽された可能性もありますが、幼木も所々にありましたからおそらく自生のものではないでしょうか。
これは3月中頃の残雪期のキブシの雌花のつぼみです。正確には日本海側の種はケキブシということになっています。ケキブシは雌雄異株で細長い花穂を出して花を咲かせますが、花穂が短いのが雌株、長いのが雄株です(花を観察すると、一見雄花も雌花も雄しべ雌しべが揃っているように見えますが、一方が退化していて小さい)。咲きだすうちから穂の長さで雌雄を見極められるという便利な性質を持っているのです。