森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ショウジョウバカマ

2016年04月06日 | 自然観察日記
早春の定番の花。右手奥の杉林の法面に沢山移植されていました。花が上がり始めていて、それも目の高さに沢山ありますから越後の春を楽しむにはとてもいい花です。

ショウジョウバカマの花 普通種

2016年04月06日 | 自然観察日記
普通種といってもとても変異があるものですから何が普通なのか定まりませんが、薄く赤紫色をした個体をいうことにしておきます。もちろん園内にはショウジョウバカマはところどころに自生していますから、まとめられたエリアだけでなく各所で見られました。そもそも、ショウジョウバカマは垂直分布がとても大きく2500mを超す高山帯から里山まで見られます。また色彩や大きさなども自生する地方地方で異なるようなので変異を調べたら面白いのだろうと考えています。それに、花茎の性質が面白く、伸び始めから伸びが止まるまでの間、花が咲き結実し種子を散布するという一連の反応を行うとされます。伸び切って花を咲かせるというのではなく、ゆっくりと伸長している間に次々とステージが進むという具合になっているのです。なかなか面白いですね。伸長が終わった段階ですべてが終了していることになります。