林の低木層では常緑のアセビが見られました。常緑の低木はほとんど生えていませんから目立ちます。この写真は植林地の縁に生えていたものを撮ったものです。ツツジ科の植物の多くは乾燥するような場所が好きですから、この場所も似たような場所なのでしょう。そういえばヤマツツジも散見されます。あまり太平洋側の山野を歩いていないので乏しい知識でしかないのですが、アセビの思い出はなんといっても伊豆の天城峠近辺です。延々とつずくアセビのトンネルにはあきれたものです。他の種が混在していてもいいと思うのですが、ほぼ純林だったという印象が残っています。
公園樹として庭木として普通にありますから樹そのものは珍しくもありません。しかし、分布を考えるとき自生する個体となると大変興味を持ちます。日本海側には生育しているのでしょうか。少なくとも新潟県内では皆無です。太平洋側ではもう少し北にも生育しているのではないでしょうか。西日本には普通にあるそうです。