森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

開園したての雪国植物園

2016年04月05日 | 自然観察日記
越後丘陵公園の里山フィールドミュージアムより一足先に開園する雪国植物園に開園早々出向きました。お隣どうしでお互い似たような環境ではあるのですが、園長の決断とボランティアの動きがいいせいで手入れの良さは格段に違います。当初の考え方が幾分色あせて方向感がやや不明になっているのが気にかかりますが、あの動きの良さがとても羨ましい。「里山」といいながら放置され手つかずの荒れたエリアを抱えるものにとってはいら立ちを隠せません。
それはそうと、園内には残雪も見られますが雪割草の季節ということもあり訪れた日は晴天の休日ですから駐車場がいっぱい。車が道路に溢れ警察の指導が入るほどの人気でした。

雪割草の大規模植栽地

2016年04月05日 | 自然観察日記
種名はオオミスミソウ。漢字を当て「雪割草」と表現しサクラソウ科のユキワリソウと区別しているとか。園内の至る所に植栽されているのですがゲートから10分~15分くらい歩いた斜面に大量に植え込まれていてまずまずの景観ができていました。自生種というよりかなり人手のくわえられた栽培種もあるようです。

オオミスミソウ

2016年04月05日 | 自然観察日記
かつては日本海に沿った低山丘陵地帯はオオミスミソウで埋め尽くされていました。どこに行っても色とりどりの花が当たり前に合ったものですが、今では話にならないほどの無残な状態です。趣味人が盗掘したという話はしばしば聞きましたが、都会の業者が地元のおばさんに一芽○○で買うからと根こそぎ持って行ったというような話も聞いたことがあります。今では野生のものはごく限られた場所にしか見られません。
逆に栽培増殖した株を本来生育していなかった山々の登山道沿いにせっせと植えているという人もいて顰蹙を買っています。本人は良いことをしていると思ってのことなのでしょうが・・・どう対応したらよいものか悩みますね。