棚田跡の法面にコシノコバイモを見つけました。数株が生育していて周囲には見当たりませんからもともとの自生ではなさそうです。小さいために気づくのが難しいのですが一度目に留まると案外周囲には生育しているもので数株の群落ということはまずありません。湿り気の多い半日陰の傾斜地で出会います。
ユリ科の花ですから内花被片外花被片がそれぞれ3枚ずつ。花がうつむきのため内部を写すのが難しいのですが、絵の真下にある花被片の内側にやや緑色をしたものは蜜腺です。地味な華でありながら結構人気のある花です。いかにも山野草という雰囲気を持っています。