森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

白河近郊の里山の雑木林

2016年04月20日 | 自然観察日記
白河関の森公園に隣接する放置された里山に踏み込んでみました。道もないところで近辺の里山を代表しているのか明確なところは分かりませんが、それらしいと思いましたから少しの間歩いてみました。
新潟の里山と明らかに違うところは常緑の低木がまるでないこと。アズマネザサが目立ちますがこれらのササ類を除けばユキツバキやらヒメアオキやらエゾユズリハなどに匹敵するものが見当たりません。東北南部(太平洋側から内陸)の冬場の雑木林は枯葉色でした。

モウソウチクが忍び寄る雑木林

2016年04月20日 | 自然観察日記
至る所で見られる光景ですが竹林が放置されたために隣接する雑木林に侵入してきています。昔ながらの里山の雑木林はやがてモウソウチクがはびこるようになってしまうのでしょうか?そう長くかからない気がします。民家が近くにある場所は竹林が多くあります。タケノコを採集したり竹材を利用するために以前は大切な林でしたが地下茎で繁茂する性質があるため放置されると雑木林にとっては致命的なダメージが与えられます。皆伐して竹を除かないと復活は難しいのではないでしょうか。