森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

カヤノ平北ドブ湿原

2016年08月26日 | 自然観察日記
今年こそは綺麗なワタスゲとニッコウキスゲの群落を見ようと7月に2回も計画をしたもののなんとなんとその両方が大外れ。まずは季節の進み方が異常に速く二週間十日は当たり前で人によっては1ケ月などといわれます。花の季節の大狂いでお目当ての景観には出会えず、さらにニッコウキスゲに至って年に一度くらいの花の少ない年だとか。地元のネイチャーガイドの人の説明で大いに落胆。それでも、感動を与えてくれる花々はあるだろうと大径木のブナの森に入りました。歩くこと1時間強、めざす北どぶ湿原に付きました。
これは上旬の様子。ワタスゲで覆いつくされているはずがすでになく、ニッコウキスゲがはやばやと少しだけ花を見せています。


ダイコンソウ

2016年08月26日 | 自然観察日記
根生葉がダイコンの葉に似るといわれることから名づけられたものですが、なかなかしっかりと根生葉を見ることはありません。ダイコンの花には似ても似つかない花ですから、覚えたてのころはすごく違和感を覚えていた種です。カヤノ平北ドブ湿原に入る適湿地に生育していました。

ダイコンソウの果実

2016年08月26日 | 自然観察日記
ダイコンソウの果実は独特なです。雌しべの先がS字状に曲がります。結実後この先が取れてかぎ型の構造になりものに付着しやすい状態になります。なかなか工夫された造形です。