高山帯を歩いていると地位類をよく目にします。分野違いでほとんど見識を持ってはいませんが、この時とても目についた地衣類がありました。調べてコアカミゴケという名がついていることがわかりました。日当たりの良い稜線場などの岩場に重なり合って生えています。その先端がとても赤いので小さくともよく目立ちます。地衣類は研究している方が少ないのでしょうあまり情報が出ていませんし、図鑑などしっかりしたものがなかなか手に入りづらいようです。
地衣類は菌類と藻類の共生体ということになっています。菌類の多くは子のう菌類(チャワンタケやアミガサタケなどのグループ)表面に胞子を作る装置ができると考えられます。この赤い部分は子のう菌の胞子を作る部分かなと考えます。顕微鏡で見ると面白い構造が見えてくるのかもしれません。