森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

地衣類 コアカミゴケ 群生

2017年01月04日 | 自然観察日記
高山帯を歩いていると地位類をよく目にします。分野違いでほとんど見識を持ってはいませんが、この時とても目についた地衣類がありました。調べてコアカミゴケという名がついていることがわかりました。日当たりの良い稜線場などの岩場に重なり合って生えています。その先端がとても赤いので小さくともよく目立ちます。地衣類は研究している方が少ないのでしょうあまり情報が出ていませんし、図鑑などしっかりしたものがなかなか手に入りづらいようです。

コアカミゴケ 先端

2017年01月04日 | きのこ・菌類
地衣類は菌類と藻類の共生体ということになっています。菌類の多くは子のう菌類(チャワンタケやアミガサタケなどのグループ)表面に胞子を作る装置ができると考えられます。この赤い部分は子のう菌の胞子を作る部分かなと考えます。顕微鏡で見ると面白い構造が見えてくるのかもしれません。

コアカミゴケ

2017年01月04日 | きのこ・菌類
一本コアカミゴケを取ってみました。根の部分は途中から切れて地際がどうか不明ですが、多くは枝分かれが著しくその先端が赤く枝状のものになっているようです。