ヒマラヤ周辺の高山に育つサクラソウの一種です。一見してマツムシソウに似ていますからこれがプリムラとは意外な印象を受けました。花序の形状といい色彩が今まで見慣れているプリムラにはないものでしたから、未知の植物種の多さや多様性に改めて感動します。日本の植物あるいは地元の植物にこだわるのも意味があると思いますが、一方で世界の植物を学ぶのも意味のある事のように思います。とても学びきれるものではないことは重々承知していますが、そういうことを知ることによって身近なものがさらに深く理解できそうな気がします。
近づいてみてもマツムシソウの花かと間違えてしまいそうです。高山の環境ではこういう花序に何かしらの利点があるのでしょう。一つ一つの花は横向きに咲きだし花茎がの少しだけ伸びるに従い下方を向くような構造をしているようです。それにしても花序を支える花茎の長さが際立ちます。