森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ヒイラギの巨木

2017年01月27日 | 自然観察日記
先日の大寒波の襲来で雪との戦いを続けている最中、目下寒中で節分にはまだしばらく時間がかかります。春の訪れが恋しい日々です。
野山を散策するにはまだまだ時間がありますからもうしばらくは昨年の話材で過ごします。晩秋に頃県内外の訪れた場所で目についたものを紹介します。自然散策をする予定のない場所でのこともありますから特に一貫したものがあるわけではありません。
群馬の中之条の駒岩地区を通りかかると遠くにこんもりとした常緑高木が目につきましたから、車を路肩に止めてこれを確かめに行きました。それは見事なヒイラギの巨木です。圧巻です。ちょうど花の盛りでよい香りもして、風向きによってそれに包まれたり消えたりします。県の指定天然記念物になっていて案内板も設置されています。それによると、ここにはかつて観音堂があったそうで、明治の初めころ子供の火遊びで焼失したのだそうです。その境内で最も古い樹とのこと。目通り2m樹高9m枝張7m樹齢不詳。西日本に自生はあるようですが西日本の山野を訪れる機会はほとんどありませんから、目にするものは庭園に植栽されているものばかり。それも結構高木や古木が多かったように思いますが、この駒岩のヒイラギは群を抜いています。素晴らしいの一言です。