植栽エリア外ですがミヤマトウキが花を見せていました。今年も出会えたという感じで少し懐かしい思い。せり科の地味な存在ではあるものの花序の大きさはそこそこで目に留まりやすい花です。葉などをちぎって確かめることが多いのですが、独特な香りを持つ種ですから花の印象は薄くても香りで脳裏に刻まれます。低地に生育するトウキとはやはり大きさが一番わかりやすいようです。
葉が枯れかかっていて新鮮なものがついていません。よく探して見なかったのですが周囲にも変わるような個体が見当たらず、結局この個体の葉を証拠に撮ってみました。個体がしおれているわけでもなく葉だけが花が咲いている最中でこの状態、どういう事情があったのでしょうか?
この個体、最初に伸ばしたと思われる花茎の先に果実をつけていました。まだ熟したというほどではないようですが、ほぼ完成したと考えると葉が黄色くなり始めている理由もなんとなく理解できます。これで終わればよいものをまた新たに花茎を伸ばし花を咲かせている・・・。無駄と思える行為をする、これも仕組まれた性。遺伝子のなせる業なのでしょう。