森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

城峰公園の冬桜

2017年01月28日 | 自然観察日記
群馬県との県境近くの埼玉県地内に城峰公園があります。沢一つ越えて行くと群馬県の桜山公園があってともに冬桜の名所として知られています。昨年晩秋にこの桜を見に行きました。規模的には桜山公園のほうが桜の本数は多いようですが城峰公園もまずまずの印象です。天候が悪くゆっくり散策ができないのが残念でしたが新潟では見られない草花もあっていい時間を過ごしました。
冬桜というのは10月から12月頃にかけて咲くものをいうようで一つの種類を指すのではないとする考えもあるようですが、狭義の冬桜としての品種扱いをする方もおられます。この公園や桜山公園のものは狭義の冬桜が多いようです。公園をガイドしてくれる人の話では夏に作った花芽のうち30%くらいの花芽がこの季節に咲いて、4月の桜の季節に残りが咲くのだそうです。
桜の公園もよいのですがこの周辺の民家にも多くの冬桜があり晩秋の晴れたに日ドライブをするとなかなかいい田舎景色に見えます。これがなかなか捨てがたい風景なのです。

冬桜の花

2017年01月28日 | 自然観察日記
品種名が合っているのかどうか正直自信がありません。城峰公園で咲いている冬桜です。薄ピンク色で中型の大きさでしょうか。桜博士の勝木先生の書によればマメザクラとオオシマザクラの交配種とのこと。この品種は秋と春の二回咲く性質があるのだそうです。
ところで、私がときどき通る家の庭先に咲いている冬桜は、10月下旬頃から咲きだして今年は暖かいせいでしょうか一向に咲きやまず1月になってなお盛りと咲いている株があります。この様子だと4脱の桜の季節には花芽がない状態に陥りそうです。おそらく冬桜は冬のある温度以下になると活動を停止し生育が止まるのでしょう。再び温度が上がってくると花芽が動き出し開花するために二回咲くように感じられるのではないでしょうか。温暖化が進むと1月頃に花は咲き切って春には見られないというような現象が起こるのではないでしょうか。