里山フィールドミュージアムにはオオウバユリがたくさん自生しています。雪解けが済むとほかの種に比べ早めに芽を伸ばし始めます。かなり充実した株のようですから花がみられるかもしれません。オオウバユリは開花するとその株は死滅しますから、ヤマユリとは異なり年々球根が肥大するということはありません。
これもオオウバユリですが、まだ若い個体の芽出しです。オオウバユリは種子から生育して開花株になるには5・6年はかかるのではないかと思いますが、これらの個体は2・3年目のものと推測しています。我先に展葉して成長しようと試みていますが、生き残るのはこのなかで1・2個体ではないでしょうか。
オオウバユリの葉はいろいろなものに似ているようで、間違えられることがしばしば。例えば、ミズバショウやオオバギボウシ。特に新潟は山菜としてオオバギボウシを「うるい」と称して好んで食べられる傾向があります。その「うるい」に間違われることがあるようです。毒はないようですが美味しいものではないという話です。