森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

コシノホンモンジスゲ

2017年04月25日 | 自然観察日記
スゲの仲間は大変難しいグループ。私は5割くらいの理解力で観ている感じなのですが、春はスゲの花の季節でもあり恐る恐る近づいているといったところ。日当たりのよいのり面に細長い葉を垂下げたスゲがありました。越後ではどこにでも見られる種でコシノホンモンジスゲというものです。長い葉は昨年のもの。新しい葉と一緒に伸びだした花柄には花が咲いています。葉は長いので乾燥しスゲ細工に利用することができます。

コシノホンモンジスゲの花穂

2017年04月25日 | 自然観察日記
ホンモンジスゲの区別がついているわけではなく、越後に自生する種がコシノホンモンジスゲであるという範囲での話です。一般にスゲの仲間は雄の花穂は先端に1つ、雌の花穂がその下にいくつかつくという構造です。コシノホンモンジスゲも同じで、手前の茶色のものが雄花穂、奥の黒っぽい数個のものが雌花穂です。