森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

アズマシロカネソウ

2017年04月20日 | 自然観察日記
なかなか暖かくならず寒波がぶり返すというような四月の上旬、長岡よりは暖かいだろうと柏崎の周辺で春を探してみました。実際はあまり変わらず里山フィールドミュージアムと似たり寄ったり。それでも海岸に近いので分布していない種も見られましたからそういう種も含めて紹介します。
アズマシロカネソウはフィールドミュージアム内にも自生はあります。ただ、生育に適した場所がなく個体数はとても少ない。水の滴るような崖がお好みなのです。

アズマシロカネソウの花

2017年04月20日 | 自然観察日記
決して派手な種ではないのですが、いかにも山野草的な大向きがあるのか結構人気がある種です。丘陵公園にも自生がありますが見たいといって尋ねられる方にとても身近で見ていただける状態ではありませんからお断りしなければならない始末です。仕方なしに、園路脇の何とか我慢して生活してくれそうな小沢の縁に植栽してみました。何年生き続けるか疑問ですが、どうしてもとおっしゃる方にこっそり案内します。

アズマシロカネソウが生育する小滝

2017年04月20日 | 自然観察日記
水がちょろちょろ落ちている小滝。こういう壁面の他の種が生育しないような場所がアズマシロカネソウが特に好む場所です。この季節は残雪が奥にあるのでしょう水が絶えません。しかし、季節が進むとやがて水が無くなることもあります。春植物ですからそのころには休眠生活に入ってしまいます。