スギ林を整備した中にポツンとヤマシャクヤクがありました。かなり違和感のある状態です。普通落葉樹林の林床に生育する種と考えられますが、スギ林に植栽したとも考えられませんから植林されたスギの林で発芽成長してきた個体と考えています。草刈りの祭に保護され残っているのでしょう。実の季節というより完熟し種子が現れてきた時期です。
果実が熟してはじけて種子が露出しています。強烈な色彩でかなりグロテスク感もあります。それにしてもかなりたくさんの種子をつけた個体ですね。貴重な種ですから増殖をしていただき本来生育するような雑木林に生育できるようにしてほしいものです。
種子の部分を拡大してみました。ロブスターの目のような種子は怪しく光沢があります。この光沢は何を意味しているのでしょうか。このまま地に落ちるのではなく何かにアピールして他に運んでほしいサインでしょうか。果皮の内側の色彩といい種皮の光沢といいきっと何か面白い意味があるのだろうと思いました。