オケラが沢山作られている近くにさらに広い面積にフジバカマの原がありました。秋の七草のひとつ、花盛りでなかなか見事な景観です。カメラを片手にたくさんの人が行ったり来たりで他の場所とは異質な雰囲気。きれいな花ですがカメラマンをこんなに引き付けるとはちょっと不思議でしたが、近づいて観て納得です。
アサギマダラは海峡を渡る蝶として有名です。遠く南の島から日本の各地に飛翔してくるのだそうです。にわかには信じがたいのですがすごい能力を持っている蝶です。夏から秋に高い場所に来ると時々舞っているのを見かけますが、ヒヨドリバナなどのキク科植物に集まることは何度か目撃しています。丘陵公園の里山フィールドミュージアムにも飛翔したことがあります。
秋の七草のひとつのフジバカマ。この種はもともと日本に自生していたものでないとされ、かなり古い帰化植物なのだそうです。古来河原や人里近くに定着しかなり人の暮らしの中に馴染んできた種なのでしょう。いつしか日本の顔になってきたと思います。しかし、今は身近に見ることはなく絶滅危惧種扱いで野生のものはないのです。ただ、栽培されているものが多く比較的目にすることは多い花です。独特な香りのする花です。野生のフジバカマの花がないので秋の七草を話すときには代わりにヒヨドリバナやサワヒヨドリを代用するのだと話をしています。