森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ヨツバヒヨドリ

2018年01月28日 | 自然観察日記
弥陀ヶ原に見られる高径の草本類を並べていますが、今日はヨツバヒヨドリ。この種も北日本のブナ帯辺りではごく普通に見られる種です。弥陀ヶ原にもところどころに似群落があります。

ヨツバヒヨドリの群落

2018年01月28日 | 自然観察日記
秋の七草のフジバカマに近い種です。そろそろ七草の花が揃う頃ですが弥陀ヶ原のヨツバヒヨドリは開花が始まったばかりのようで群落もまだ見栄えがしません。花の盛りになるとおそらく渡りをするチョウとして知られるアサギマダラもきっと来るのではないでしょうか。

ヨツバヒヨドリの花

2018年01月28日 | 自然観察日記
ヒヨドリバナ属の解説を読んでみた。そこには有性生殖と無融合生殖のことが記載されていて、フジバカマ属は両方を行い無融合生殖によってできた個体と有性生殖でできた個体との交雑が多く多種多様な種が生じまたその境界がはっきりしないというような記載があります。(無融合生殖とは受精を行わないで繁殖体を作る現象のことで、たとえば「むかご」などがあります。無融合生殖で種子を形成する種もあります)
最近思うことは、新しい出版物には比較的単純であった種がその後の研究で非常に多くの種に細分化されて分かりづらくなってしまったことがあります。確かに、自然の中で観察していると同じ種として扱われているものが場所により様々な顔を見せますから多種多様であることは分かりますが、それらについてみんな名前を付けてしまうと分かり易いのもわからなくなってしまいます。専門に研究する人と一般の人では扱う名前のレベルが異なってよいのではと思うようになっています。ヨツバヒヨドリとヨツバヒヨドリバナの違いを普通の人は気にする必要はないとおもいます。