里山の山野草の中でも人気の高いキンランが見られました。散策している間に4株に出会いました。個体数は少なく栽培も難しいランという話を聞いていますが、今回は軽く散策して4株ですからかなりの確率で出会ったことになるようです。ただし、1株の花数は少なく栄養状態の良い個体ではなさそうです。この季節は黄色い野草が多い中でキンランの黄色は一味違って見えます。
キンランの花は開出しません。咲いているのか閉じているのかよく分からない花ですが、それでも日差しがあると申し訳なさそうな感じで開いていました。これで全開です。̪唇弁の黄色い隆起線が特徴なのだそうです。しっかり捉えることができました。
キンランの群生を見たことがありません。せいぜい数m2範囲に2~3株が生育している場面に出会ったことがあったかどうかです。そうかと思うととんでもない場所にいきなり発生したりします。絶滅するようでしない面白い性質を持っているように感じます。かつての里山の環境を維持していけば極端に増えることはないにしろ生き続けてくれる種のようです。