森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

カンアオイ

2019年04月09日 | 自然観察日記
これが正真正銘のカンアオイなのでしょう。新潟にはコシノカンアオイが自生していますが、基本になる種は太平洋側のカンアオイになります。コシノカンアオイとの一目瞭然の違いを見つけようとしましたがうまくいきません。がく筒を正面から見たときの白っぽいリング様の紋が最大の違いと気づきました。

カンアオイの花

2019年04月09日 | 自然観察日記
花弁のない花です。花弁様のものはがくでそれにつながる筒状のものはがく筒といいます。3枚のがく片の基部に白っぽいリング模様が認められます。がく筒の内部の構造が分類には重要なのですが今回はそこまでの観察は控えることにします。ところでカンアオイの仲間は地面すれすれに花をつける種として有名ですが、アリなどの地を這う昆虫に受粉を手伝ってもらうということが考えられます。しかし、虫媒花という扱いではなく蝸牛(かぎゅう=カタツムリのこと)媒花というくくりで説明されることが多いのです。ナメクジやカタツムリがどれくらい受粉に貢献しているかは不明ですが、個人的にはアリなどの昆虫の方がはるかに貢献しているのではないかと思うのです。

カンアオイの葉

2019年04月09日 | 自然観察日記
葉の文様は似たものはあってもお同じものはないと思います。歩いた距離がそれほど長くありませんでしたからであったカンアオイも数株にとどまりました。