テリハノイバラ

帰りがけに銚子の海岸に出てみました。早春のこと目立ったものはなく、多くが砂地から芽を出し始めたばかりでした。それはそれで早春の姿を観ることも意味がありますから、時間の許す範囲で歩いてみました。
海岸砂丘など日当たりのよい荒地に生育するテリハノイバラがありました。独特の光沢がありますから目出し直後でも見極められました。残念ながらつぼみなどはみられません。

イソギク

千葉県～静岡県、伊豆諸島の海岸に自生するといわれるイソギクが護岸ブロックの隙間に生えていました。栽培されたものは何度か見ていますが、自生地で見るのは初めてです。本当は天然の岩場で見たかったのですが、砂浜には近くにそれらしい場所がありません。それでもこれはれっきとした自生個体です。

イソギクの前年の花（実）の跡

枯れた昨年の花（実）が残っていました。花は黄色い頭状花で晩秋に咲きます。

テリハノイバラのランナー

個体によっては砂地に長いランナーを伸ばし始めていました。紫外線が強いためでしょうか銅葉現象がみられます。茎も同じ色素が生じています。人のメラニン色素のような働きがあるのでしょう。

イソギクの葉裏

イソギクの葉裏は純白と言っていいほどの白さです。綿毛がびっしりと付いています。それにしてもイソギクの分布が伊豆諸島とそれにつながる本土の海岸線というのが面白い事実です。オオシマザクラなども同じような分布をしていますが、種の発生とこの地域の物語はどのようなものなのか想像すると楽しいですね。