実は人の多さと紅葉の美しさに魅せられて十分な観察ができていません。針葉樹がほとんど見られない山域という印象があるのですがそれでもわずかながら針葉樹が見られました。ただ、3種は記録したものの他にあったような気もしますが見逃しているのか定かではありません。最も印象的なのがミヤマビャクシンです。東北の高山にくるとしばしば出会いますので北の種かと思いきや屋久島などにもみられるのだそうです。
針葉樹の中で比較的目に付いたのがハイマツです。しかし、山腹の広範囲を覆いつくすような状態ではなくかなり控えめです。栗駒山の紅葉がほめたたえられる理由の一つは色彩の赤・気・緑が適度に混在していてバランスが良い点だと思います。常緑の針葉樹が多すぎるとあでやかさに欠けるようになるのではないでしょうか。
東栗駒から栗駒山へ延びる登山道沿いにヌマガヤが繁茂するエリアがあります。水が染み出す湿地環境になっているのでしょう。赤く色づく植物はなく一面黄色い草原でした。ヒナザクラなどの湿性を好む植物も見られました。