今までズダヤクシュを見るときはほぼ群生していて単独で生育している場面には出会った記憶がないように思います。したがって単独で生育している姿を見ると新しい種にでも出会ったのかと錯覚してしまうほどです。湿ったところに群落を作って生育しているのではなく樹林下の散策路脇にポツンポツンと生育していました。比較的湿った環境かなという雰囲気はあるのですが、それほど湿潤でなくズダヤクシュがあまり好まない渇き気味な場所なのでしょうか。
里山にはない種で深山から亜高山帯で見られます。果実がない株を見たときは何だろうと思いました。ユキノシタの仲間というのはすぐに分かるのですが、きちんとした5角形の葉です。葉裏は度も見ながらズダヤクシュに近づいていきました。果実を持つ個体に出会い一件落着です。