栗駒山の南面、宮城県のイワカガミ平から栗駒山へは2つのコースがあって、尾根筋を登るものといったん沢に出て東栗駒山を経て登るものがあります。その沢筋コースの沢に出会うあたりの岸に色鮮やかなエゾオヤマリンドウの花が見られました。花らしいものものは唯一ここだけでこれ以外の色彩はすべて紅葉に関するものでした。
栗駒山(1626m)は海抜が幾分低いせいか針葉樹林帯が見られません。しかし、山頂部分は風は強いので低木林でおおわれています。そんな中枝枯れをしているコメツツジを見ました。寒さのために枯死したのではないかと推理しています。
枯れたコメツツジと単純に思いながら近づいてよく見ると枯れ枝ばかりではなく新しい若い枝が伸びているではありませんか。枯死した枝が覆いかぶさるようにして下部の枝を守っているのでしょう。下部にある枝から若い芽が出ているように見えました。これも生きるための適応なのだと自然の巧みさを感じざるを得ません。