森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

八方尾根 第二ケルン

2021年03月11日 | 雑記
今日は東日本震災からちょうど10年目の日。被災者に哀悼の意を表します。そして、コロナ禍の長い自粛ムードの中でまだまだ出かける機会に恵まれていません。早春の山野を歩きたいのですがもう少し先になりそうですから、しばらくは昨年の資料でブログを続けていきます。
昨年の夏白馬の八方尾根を訪れました。昨年はどういうわけか出かけると雨にたたられ晴れ男の名前を返上しなければならないかもしれないのですが、この日も雨でともかく八方池まで歩きました。雨の中の姿もまた良しと思い季節柄たくさんの高山植物を楽しみました。
八方第二ケルンは八方山荘からの尾根コースと木道コースの合流点付近にあるものです。

イブキジャコウソウ

2021年03月11日 | 自然観察日記
必ずしも高山植物というわけではありませんが、高山の岩場によく出てくる種です。一見草本のようですが小さな木本で地に這いながら生育します。好きな植物で出会えば必ず香りをかいでひと時の癒しを得ます。園芸店で見る西欧原産のタイムと同じ仲間ですが、市販されるタイムとイブキジャコウソウの差異を残念ながらまだ理解できていません。

イブキジャコウソウの葉

2021年03月11日 | 自然観察日記
シソ科の木本です。そういえばシソ科の木本は他にない気がしますから、日本では唯一の木本シソ科の種ということになります(ミカエリソウは半低木とされますが・・)。対生で全縁の小さく厚め葉が根を出しながら這って伸びていく茎についています。

イブキジャコウソウの群落

2021年03月11日 | 自然観察日記
イブキジャコウソウに気付くときはだいたい大きな群落を作っている時で花をたくさん咲かせています。他の種が育たないようなガレ場や荒れ地が主な成育場所です。しかし、時には低地でも例えば道路わきなどの荒れ地などに見られることがあり驚かされることがあります。