森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ヒメカラマツ

2021年03月27日 | 自然観察日記
カラツソウ属のなかでもなかなか出会えない貴重な種です。長野や群馬・山梨の高山帯の砂礫地などに見られる種で他には自生していません。以前志賀高原の岩菅山で観て以来の出会いです。登山道わきの比較的土壌が発達し栄養状態が良いせいかほかの草花に交じってやや大きな株になって生育していました。

ヒメカラマツの花

2021年03月27日 | 自然観察日記
カラマツソウ属の花は花弁はなく葯が目立つのですが、ヒメカラマツは全体に小さくおしべもすくなめです。がくはやや赤みを帯びた黄色系で葯は黄色になりますから花は黄色い花に見えます。ただ、花柄は紫色をしています。カラマツソウなどに比べとても地味な感じになります。