靄で煙る山腹にシモツケソウの群落が見事でした。北アのシモツケソウは比較的色が濃い感じがします。アカバナシモツケという種がありますが毛があるかないかでつけられた名前のようですから八方尾根の個体群はこれになるのかどうかは分かりません。
シモツケソウの葉は奇数複葉で頂小葉が大きいのが特徴です。上部の葉は長い柄に頂小葉だけのように見えますが、根生葉は側小葉もたくさんあります。托葉もありますがコシジシモツケのような丸みはなく大きくはありません。
雨に濡れていますがシモツケソウはどんなときでも美しい花だと思います。最近、この仲間をいろいろ見ているとその境目が分からなくなって区別がつかない時があります。特にコシジシモツケとシモツケソウの識別に苦労します。根本的な差異はあるのだろうか?