森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

イソギク

2019年04月27日 | 自然観察日記
千葉県~静岡県、伊豆諸島の海岸に自生するといわれるイソギクが護岸ブロックの隙間に生えていました。栽培されたものは何度か見ていますが、自生地で見るのは初めてです。本当は天然の岩場で見たかったのですが、砂浜には近くにそれらしい場所がありません。それでもこれはれっきとした自生個体です。

テリハノイバラのランナー

2019年04月27日 | 自然観察日記
個体によっては砂地に長いランナーを伸ばし始めていました。紫外線が強いためでしょうか銅葉現象がみられます。茎も同じ色素が生じています。人のメラニン色素のような働きがあるのでしょう。

イソギクの葉裏

2019年04月27日 | 自然観察日記
イソギクの葉裏は純白と言っていいほどの白さです。綿毛がびっしりと付いています。それにしてもイソギクの分布が伊豆諸島とそれにつながる本土の海岸線というのが面白い事実です。オオシマザクラなども同じような分布をしていますが、種の発生とこの地域の物語はどのようなものなのか想像すると楽しいですね。

カジイチゴ

2019年04月26日 | 自然観察日記
全く棘のないキイチゴの仲間です。大型の草本のような木本扱いの種で、関東以南の太平洋側で見られるものです。新潟の海岸あたりに似たような種がいたような気がしましたが、どれも棘のあるクマイチゴでした。

カジイチゴの花

2019年04月26日 | 自然観察日記
キイチゴの仲間の中ではもっとも花の大きい種の一つ。径4cmくらいはありそうです。モミジイチゴも清澄山で花を見ましたがキイチゴの仲間は花の早い種です。

ツルデンダ

2019年04月25日 | 自然観察日記
県内の深山の岩場に点々と採集記録がありました。日本全土の湿った岩場に自生しているようです。葉の先端が伸びて無性芽を作る性質があり、そこを起点に新たな個体を形成することができます。

クリハラン

2019年04月25日 | 自然観察日記
ヘラシダに形状は似ていますは質感が違っていてかなり厚手の感じす。クリハランのヘラシダも新潟だはみられませんから、シダの苦手な私でも興味を持って観てしまいました。

ハコネシダ

2019年04月24日 | 自然観察日記
シダ植物は得意ではありませんが、普段見かけないものがありましたので載せておきます。ハコネシダという夏緑性のシダです。新潟県にも自生はみられると思いますが、資料がありませんので分布の詳細は分かりません。しかし、太平洋側に多く見られ日本海側は自生は稀でははないかと思います。箱根で見つかり名づけられたようですが本州以南に生育する種とされます。

カタヒバ

2019年04月24日 | 自然観察日記
切り立った崖などに群生して生えているシダです。イワヒバの仲間です。イワヒバは新潟県内ではときどき見かけますが、イワヒバを見た記憶がありません。東北以南に生育するようですが、この種も日本海側には自生をしていないのではないかと思われます。生育していてもごくわずかではないかと思います。