千葉県~静岡県、伊豆諸島の海岸に自生するといわれるイソギクが護岸ブロックの隙間に生えていました。栽培されたものは何度か見ていますが、自生地で見るのは初めてです。本当は天然の岩場で見たかったのですが、砂浜には近くにそれらしい場所がありません。それでもこれはれっきとした自生個体です。
イソギクの葉裏は純白と言っていいほどの白さです。綿毛がびっしりと付いています。それにしてもイソギクの分布が伊豆諸島とそれにつながる本土の海岸線というのが面白い事実です。オオシマザクラなども同じような分布をしていますが、種の発生とこの地域の物語はどのようなものなのか想像すると楽しいですね。
シダ植物は得意ではありませんが、普段見かけないものがありましたので載せておきます。ハコネシダという夏緑性のシダです。新潟県にも自生はみられると思いますが、資料がありませんので分布の詳細は分かりません。しかし、太平洋側に多く見られ日本海側は自生は稀でははないかと思います。箱根で見つかり名づけられたようですが本州以南に生育する種とされます。
切り立った崖などに群生して生えているシダです。イワヒバの仲間です。イワヒバは新潟県内ではときどき見かけますが、イワヒバを見た記憶がありません。東北以南に生育するようですが、この種も日本海側には自生をしていないのではないかと思われます。生育していてもごくわずかではないかと思います。