富山中央植物園の熱帯雨林温室に移ります。ここも貴重な多くの種が展示されていて飽きることのない場所です。アマミセイシカがちょうど開花期で花を堪能しました。絶滅危惧種1Aでとても貴重な種です。花を観ることができたのは幸運というほかありません。熱帯雨林に生育する種ではないと思いますがあまり細かなことは言わないことにしましょう。
西表島などに見られるセイシカの変種扱いをされています。奄美大島に自生する種ですが一見シャクナゲとツツジの中間的な印象を持つ種です。花はツツジに近い感じがします。名前については「聖紫花」(セイシカ)という当て字が多く見られます。花が清楚で美しいことこらつけられたようですが中国4大美女「西施」から「西施の花」から来たという考えもあるとか。
花がないのでナデシコ科のミミナグサによく似た種と感じましたが属は異なるようです。写真で花をみると桃色で形もかわいい花でした。園芸的に利用されているのでしょうかあまり見かけません。ヨーロッパ南部に自生している種とのこと。
在来のキク科の葉に馴染んでいる者にとってテトラネウリス・アカウリスの葉は異様に見えます。まるでエアープランツのような印象で硬く細長く乾燥地に適応したスタイルです。事実、この種はアメリカの暑く乾燥する地域に見られる種のようです。
ベンケイソウ科のマンネングサ属の一つでヨーロッパの地中海地域に自生している種だそうです。セダムという名で流通しているグループの一つであるのは一見して分かりますし、在来のタイトゴメととてもよく似た印象を持ちました。乾燥に強い形質の持ち主です。初夏に白い五弁の花をつけるそうです。