尾根筋といえどところどころ平坦でまた湿地になっているとことがいくつかありそういう場所は木道が敷かれています。何番目かの湿地はアブラガヤが目に付く湿地でした。木道脇の今が盛りのアブラガヤです。カヤツリグサ科の高径の多年草です。平地の湿地にも普通に見られますから垂直分布は広い種のようです。
葉は大型で区部が凹んでいる三角形をしています。葉裏は白い綿毛がたくさん付いていて、この綿毛を利用してソバのつなぎにしたり団子にいれたりする風習が新潟にはあります。この綿毛が火おこしの際に使った火口とかでオヤマボクチの語源になっているというのもよく知られていることです。