山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

副島隆彦『日本の歴史を貫く柱』が面白い

2015-01-09 00:16:31 | 読書
久しぶりに本屋に行き、副島隆彦『日本の歴史を貫く柱』(PHP文庫 2014.8.)を買ってみる。
 刺激的な小見出しが駆け巡るので、つい引き込まれてしまう。

 ○ 南宋時代の官僚「文天祥」の忠義の思想が中世・近世・近現代の日本史を動かした。
 ○ 禅僧は密貿易の文書作成係だった。
 ○ 江戸時代は寺の坊主が神官より格上だった。
 ○ 明治・大正・昭和の敗戦までは神官が威張っていた。

                                
 ○ 昭和史の背後に米ロックフェラーと欧ロスチャイルドの覇権抗争があった。
 ○ 米内光正はアメリカのスパイでは
 ○ なぜか海軍軍人は東京裁判で刑死しなかった裏の事情

                               
 こうした流れの中で作者は、江戸中期の町人思想家<富永仲基>を評価している。
 それは、日本人の暮らしを支配していた「仏・神・儒」のいずれの思想をも徹底批判している点だった。
 そして、実利的な「誠の道」が大切と説く。
 現代で言えば、松下幸之助がその体現者だと指摘する。

                           
 ○ 「アジア人どうし戦わず、アメリカの戦略に騙されるな」というくだりは説得力がある。
 作者の奔放な弁舌は明快でわかりやすい。
 そこには飛躍や独断やナルシズムが色濃いが、直線的な正義感が漂う。
 

コメント
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